大腸ポリープ切除後、飛行機にはいつから乗れる?|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

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大腸ポリープ切除後、飛行機にはいつから乗れる?

大腸ポリープ切除後、飛行機にはいつから乗れる?|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

2026年9月02日

大腸ポリープ切除後、飛行機にはいつから乗れる?

旅行・出張は何日あける?大腸カメラ後の注意点を消化器内科医が解説

「大腸ポリープを切除したあと、飛行機にはいつから乗れますか?」

「来週出張があるのですが、大腸カメラを受けても大丈夫でしょうか?」

大腸カメラを予定している患者さんから、よくいただく質問です。

結論からいうと、大腸ポリープ切除後に飛行機へ乗れる時期について、すべての方に共通する「○日後なら大丈夫」という明確な基準はありません。

ポリープの大きさや数、切除方法、抗血栓薬の使用、治療後の状態などによって出血リスクが異なるためです。また、短時間の国内線と長時間の海外便でも状況は異なります。

大切なのは、単純に「何日たったか」だけではなく、どのようなポリープを、どのような方法で切除したのか、そしてどのような旅行を予定しているのかを含めて考えることです。

1.大腸ポリープ切除後、すぐの旅行や飛行機はおすすめしません

大腸ポリープを切除すると、大腸の粘膜に傷ができます。多くの場合は問題なく治癒しますが、まれに切除後の出血や穿孔などの合併症が起こることがあります。

特に注意したいのが、治療から時間がたってから血便が出る「遅発性出血」です。大きなポリープでは治癒に時間がかかるため、切除後2週間程度は出血などに注意するよう案内している医療機関もあります。

そのため、ポリープを切除した当日にそのまま飛行機へ乗ったり、翌日から遠方へ旅行したりすることは、できるだけ避けた方がよいでしょう。

ポリープ切除をしていない通常の大腸カメラでも、検査時に腸管内へ入れたガスの影響を考慮し、英国民間航空局(CAA)は大腸内視鏡検査後24時間は航空機での移動を避けるよう案内しています。

ポリープを切除した場合には、これに加えて出血の可能性も考える必要があります。

2.大腸ポリープ切除後の旅行は何日くらいあければいい?

「大腸ポリープ切除後の旅行は何日あければいい?」「飛行機は1週間乗れない?」と気になる方も多いと思います。

しかし、すべての患者さんに一律に「7日間は禁止」とする必要があるわけではありません。

小さなポリープを1個切除した場合と、大きなポリープを切除した場合ではリスクが異なります。複数のポリープを切除した場合や、抗血小板薬・抗凝固薬などを使用している場合にも、より慎重な判断が必要になることがあります。

そのため、一般的には切除後数日から1週間程度は余裕を持って予定を組み、実際に治療した医師に確認するのが安心です。

特に海外旅行や長期出張、大切な予定がある場合には、大腸カメラを受ける前に予定を伝えておくことをおすすめします。

3.CSPなら出血リスクは低い?ポリープの大きさでも変わります

現在、1cm未満の小さな大腸ポリープでは、電気を流さずに切除するコールドスネアポリペクトミー(CSP)が広く行われています。ヨーロッパの2024年ガイドラインでも、9mm以下のポリープにCSPが推奨されています。

CSPは、ポリープ切除後の出血リスクが比較的低いことが特徴です。4~10mmのポリープを対象とした4,000人以上の大規模研究では、遅発性出血はCSPで0.4%、電気を使用するhot snare polypectomyでは1.5%でした。

そのため東森医院では、小さなポリープをCSPで切除し、出血などの問題がなく、その他のリスクも低い場合には、飛行機や遠方への移動は2~3日程度あけることをひとつの目安としてご案内しています。

ただし、「CSPなら3日後は必ず安全」という意味ではありません。これは医学的に決められた絶対的な基準ではなく、個々の状態をみたうえでの実際的な目安です。

一方、1cmを超える比較的大きなポリープを切除した場合や、抗血栓薬を使用している方などでは、より慎重に考える必要があります。大きな病変では切除範囲も広くなり、ポリープ切除後出血のリスクが高くなることが知られています。

東森医院では、このような場合には飛行機や遠方への旅行まで1週間程度あけるようご案内することが多くあります。

もちろん、抗血栓薬を服用している方でも、小さなポリープをCSPで切除する場合には比較的安全に治療できるという報告もあります。

したがって、最終的にはポリープの大きさ、切除方法、個数、使用している薬などを含めて個別に判断します。

4.国内線と海外旅行、飛行時間によっても考え方は変わります

大腸ポリープ切除後の飛行機を考える際には、飛行時間と旅行先の医療環境も大切です。

例えば、大阪から東京や福岡などへの短時間の国内線と、10時間前後かかる欧米への国際線では状況が異なります。

大腸ポリープ切除後に問題となるのは、飛行機そのものだけではありません。旅行中に血便や強い腹痛が起こった場合、すぐに医療機関を受診できるかどうかも重要です。

実際、海外の医療機関でも、大きなポリープや多数のポリープを切除した場合には、特に長距離フライトを予定していることを事前に内視鏡医へ伝えるよう勧めています。

短時間の国内旅行で、到着先にも十分な医療機関があり、必要であれば比較的早く帰宅できる場合と、長時間の海外旅行や医療機関へのアクセスが難しい地域へ向かう場合では、慎重さが変わってきます。

したがって、「国内だから大丈夫」「海外だから必ず2週間禁止」と一律に決めるのではなく、ポリープ切除後のリスクと旅行内容を合わせて考えることが大切です。

旅行先で多量の血便が出る、血便を何度も繰り返す、めまいやふらつきがある、強い腹痛や発熱があるといった場合には、無理に切除した医療機関まで戻ろうとせず、その場所で速やかに医療機関を受診してください。

5.旅行・出張の予定がある方は、大腸カメラの前にお伝えください

大阪市平野区の東森医院では、大腸カメラおよび日帰り大腸ポリープ切除を行っています。

旅行や出張、飛行機に乗る予定がある方は、できれば大腸カメラを受ける前に予定をお伝えください。

「3日後に出張がある」「来週旅行へ行く」「2週間後に海外へ行く」など、あらかじめ予定が分かっていれば、ポリープが見つかった場合にも、ポリープの大きさや出血リスク、切除方法、旅行までの日数などを踏まえて治療方針を検討することができます。

例えば、その日に切除するのか、切除方法を工夫するのか、複数のポリープがある場合には治療を2回に分けるのか、あるいは予定の後に改めて治療するのかなど、医学的な安全性を最優先にしながら患者さんと相談します。

もちろん、がんが疑われる病変など、治療を先延ばしにすべきではない場合もあります。その場合には医学的な必要性を優先して対応します。

また、大腸ポリープ切除後に出血などがみられた場合には、東森医院では状態に応じて診察を行い、必要と判断した場合には緊急での大腸カメラにも対応しています。

入院での経過観察や、より高度な止血治療が必要と判断した場合には、連携する医療機関へ速やかにご紹介します。患者さんが希望される医療機関がある場合には、ご希望も伺いながら紹介先を検討します。

「大腸ポリープ切除後、飛行機はいつから?」「大腸ポリープ切除後の旅行は何日あける?」「大腸カメラの数日後に出張があるけれど大丈夫?」と迷われている方は、ぜひ検査前からご相談ください。

旅行や仕事など患者さんそれぞれの予定も大切にしながら、安全性とのバランスを考えて大腸カメラ・ポリープ切除を行うことが大切です。

参考文献

Chang LC, et al. Cold Versus Hot Snare Polypectomy for Small Colorectal Polyps: A Pragmatic Randomized Controlled Trial. Ann Intern Med. 2023;176:311-319.

Ferlitsch M, Hassan C, Bisschops R, et al. Colorectal polypectomy and endoscopic mucosal resection: European Society of Gastrointestinal Endoscopy (ESGE) Guideline – Update 2024. Endoscopy. 2024;56:516-545.

Uraoka T, Takizawa K, Tanaka S, et al. Guidelines for Colorectal Cold Polypectomy. Dig Endosc. 2022;34:668-675.

Takeuchi Y, et al. Continuous Anticoagulation and Cold Snare Polypectomy Versus Heparin Bridging and Hot Snare Polypectomy in Patients on Anticoagulants. Ann Intern Med. 2019;171:229-237.

UK Civil Aviation Authority. Surgical conditions: guidance for health professionals.

United Lincolnshire Hospitals NHS Trust. Colonic Polyps Information after polypectomy.

記事監修

監修者プロフィール

院長 東森 啓(ひがしもり あきら)

資格・所属学会

医学博士
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本消化管学会 専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医

略歴・主な職歴

2008年 山口大学医学部 卒業
2016年 大阪市立大学大学院 医学研究科 博士課程修了

大阪公立大学 医学部 病院講師
香港中文大学 Prince of Wales Hospital 客員研究員
なにわ生野病院 副部長

ガイドライン作成・システマティックレビュー

H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024年改訂版 システマティックレビュー担当
薬剤性消化管障害ガイドライン 作成委員
消化性潰瘍診療ガイドライン システマティックレビュー担当

この度、東森医院の4代目として、大阪市平野区にて診療を行っております。大学病院・地域中核病院・海外の医療現場で培った幅広い内科・消化器診療、内視鏡診療、研究の経験を活かし、地域の皆さまに信頼していただける医療を提供してまいります。

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