2026年9月11日

2026年は、インフルエンザが異例の早さで流行しています。
厚生労働省は8月28日、全国でインフルエンザが「流行期に入った」と発表しました。1999年以降では2009年に次ぐ2番目の早さです。大阪府でも9月10日に流行期入りが発表されました。
なぜ今年はこんなに早い?
現時点で原因が一つに特定されているわけではありませんが、いくつかの背景が考えられています。
まず、海外との人の往来です。インフルエンザは世界のどこかで一年中流行しており、今年は台湾や香港などアジアでもA型インフルエンザの流行がみられています。海外旅行や訪日外国人の増加により、ウイルスが国内に持ち込まれる機会も増えています。
また、今年の猛暑も一因として考えられています。暑さを避けてエアコンの効いた室内で過ごす時間が増え、換気の少ない環境で人が集まりやすかったことが、感染拡大につながった可能性があります。
さらに、新型コロナ流行以降、インフルエンザを含む感染症の「季節性」が以前ほど明確ではなくなっています。つまり、海外からのウイルス流入、人の移動、猛暑による生活環境、感染症の流行パターンの変化などが重なっている可能性があります。
今年はワクチンも早めに?
例年は10~11月に接種する方が多いですが、今年はすでに流行しています。
ワクチンは接種後すぐに効くわけではなく、十分な免疫がつくまでには約2週間かかります。そのため今年は、「10月まで待つ」と決めるのではなく、ワクチンが入手できれば早めに接種することにはメリットがあると考えます。
特に、65歳以上の方、基礎疾患のある方、医療・介護従事者、受験生などは、早めの接種を検討してよいでしょう。
一方、早く接種すると冬後半には効果が低下してくる可能性もあります。当院では、流行が長期化した場合には、年齢や感染リスクに応じて年明けの追加接種を個別に検討するのも一つの選択肢と考えています。ただし、健康な成人では1シーズン1回が標準です。
なお、65歳以上の方も2回目は公費助成の対象外となり、自費接種となります。当院では自費の場合、3,000円(税込)で実施予定です。
今年はインフルエンザの流行時期そのものが変わっています。ワクチンについても毎年同じ時期と決めるのではなく、その年の流行状況をみながら接種時期を考えることが大切です。
監修
東森医院 院長 東森 啓
消化器内科・内視鏡診療/日本医師会認定産業医
ひらの色。
ひとにやさしく。
らくに受けられる。
のぞむ明日を、もっと近くに。
「例年こうだから」ではなく、今年の流行状況や一人ひとりの生活、年齢、体調に合わせて考える。
東森医院では、地域の皆さまが安心して冬を迎えられるよう、身近な感染症予防についても丁寧にご相談していきます。