血便は痔?大腸がん?見分けることはできる?|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

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血便は痔?大腸がん?見分けることはできる?

血便は痔?大腸がん?見分けることはできる?|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

2026年8月19日

血便は痔?大腸がん?見分けることはできる?

鮮血・痛くない血便・トイレットペーパーにつく血の原因を消化器内科医が解説

「トイレットペーパーに血がついていた」「便器が真っ赤になってびっくりした」「血便が出たけれど、痔だろうか?」「大腸がんだったらどうしよう……」

血便が出たとき、多くの方が心配されるのが、**「痔なのか、大腸がんなのか」**ということではないでしょうか。

結論からいうと、血の色や出方だけで、痔と大腸がんを確実に見分けることはできません。

鮮やかな赤い血であれば痔のことは多いですが、直腸がんなど肛門に近い場所にできた大腸がんでも鮮血が出ることがあります。

また、「以前から痔があるから、今回も痔だろう」と思っていたところ、大腸ポリープや大腸がんが見つかることもあります。

血便が出た場合には、自己判断で「痔だから大丈夫」と決めつけず、一度原因を確認することが大切です。

血便とは?トイレットペーパーにつく血も血便です

血便というと、「便全体が血で真っ赤になる」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

実際には、トイレットペーパーに少量の鮮血がつく、便の表面に赤い血がつく、便の中に血が混じっている、赤黒い血が出る、血の塊が出る、便器の水が赤くなる、といった症状も血便として相談されます。

血の色や量は、出血している場所や出血量によって異なります。そのため、血の色だけを見て「これは痔」「これは大腸がん」と判断することはできません。

痔の血便と大腸がんの血便は見分けられる?

ある程度の傾向はありますが、症状だけで痔と大腸がんを確実に区別することはできません。

痔核、いわゆる「いぼ痔」では、排便後にトイレットペーパーへ鮮やかな赤い血がついたり、便の表面に血がついたりすることがあります。裂肛、いわゆる「切れ痔」では、硬い便をした後などに肛門の痛みと少量の鮮血がみられることがあります。

一方、大腸がんでは、便に血が混じる、鮮血や暗赤色の血が出る、血便を繰り返すといった症状がみられることがあります。また、便秘や下痢が増えた、便が細くなった、便を出しても残っている感じがする、貧血を指摘された、理由なく体重が減ってきた、といった症状を伴うこともあります。

ただし、これらはあくまで「傾向」です。大腸がんは早期にはほとんど症状がないこともあり、血便の見た目や症状だけで判断することはできません。

「鮮血だから痔」は本当?

「真っ赤な血だから、きっと痔だろう」

これは血便の患者さんからよく聞かれる言葉です。

確かに、肛門に近い場所からの出血では鮮やかな赤い血が出やすく、痔は血便の代表的な原因のひとつです。

しかし、「鮮血=痔」ではありません。

直腸がんやS状結腸がんなど、肛門に比較的近い場所の大腸がんから出血した場合にも、鮮やかな赤い血がみられることがあります。

そのため、**「血が赤いから大腸がんではない」**と判断することはできません。

痛くない血便なら大丈夫?

「血が出たけれど痛くない」という方も少なくありません。

しかし、痛みの有無だけでも血便の原因を見分けることはできません。

内痔核では、痛みを伴わずに出血することがあります。一方で、大腸ポリープや大腸がん、大腸憩室出血などでも、痛みを伴わずに血便が出ることがあります。

つまり、「痛くない血便だから大丈夫」というわけではありません。

特に血便を繰り返す場合や、便通の変化、貧血などを伴う場合には、一度消化器内科で相談することをおすすめします。

血便の原因は痔と大腸がんだけではありません

血便を起こす病気は、痔と大腸がんだけではありません。

いぼ痔や切れ痔のほか、大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室出血、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎など、さまざまな病気で血便がみられることがあります。

例えば、突然の腹痛の後に血便が出た場合には虚血性腸炎を考えることがあります。下痢や発熱とともに血便が出た場合には感染性腸炎が原因のこともあります。

つまり、「血便=大腸がん」ではありません。しかし、「血便=痔」とも限りません。

血便が出た場合には、どの病気によるものなのかを適切に判断することが重要です。

血便が一回だけなら様子を見てもいい?

「一回だけ血がついただけだから、様子を見てもいいですか?」というご相談もよくあります。

一度だけの少量の鮮血であれば、痔が原因のことも少なくありません。

しかし、40歳以上の方、大腸カメラを一度も受けたことがない方、血便を繰り返している方、最近便秘や下痢が増えた方、便が細くなった方、貧血を指摘されている方、大腸がんの家族歴がある方、過去に大腸ポリープを切除したことがある方などでは、大腸カメラを検討した方がよい場合があります。

血便が何回出たかだけではなく、年齢、症状、これまでの大腸カメラ歴、既往歴、家族歴などを総合して判断することが大切です。

20代・30代など若い人の血便なら痔?

大腸がんは年齢とともに増加する病気です。そのため、20代や30代など若い方の血便では、痔などの良性疾患が原因であることも多くあります。

しかし近年は、**50歳未満で発症する「若年発症大腸がん」**も注目されています。

特に、血便を繰り返す、腹痛が続く、便秘や下痢が続く、鉄欠乏性貧血を指摘された、といった場合には、若い方であっても「痔だろう」と決めつけないことが大切です。

年齢が若いという理由だけで、大腸がんを完全に否定することはできません。

血便が出たら便潜血検査をすればいい?

ここも誤解されやすいポイントです。

すでに目で見て分かる血便がある場合、単に便潜血検査を受けるだけでは十分とはいえません。

便潜血検査は、基本的には症状のない方から大腸がんの可能性がある人を見つけるための「検診」として用いられる検査です。

すでに血便という症状がある場合には、「便潜血検査が陽性か陰性か」ではなく、「なぜ血が出ているのか」を調べることが重要です。

そのため、血便がある場合には、一度医療機関へ相談してください。

血便の原因を調べるには大腸カメラが重要です

血便の原因を詳しく調べる検査のひとつが、**大腸カメラ(大腸内視鏡検査)**です。

大腸カメラでは、大腸の粘膜を直接観察することができます。

大腸がんや大腸ポリープだけでなく、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室など、さまざまな大腸の病気を確認することができます。

病変が見つかった場合には、必要に応じて組織を採取し、病理検査を行うこともできます。

また、切除可能な大腸ポリープが見つかった場合には、その場で治療できることもあります。

血便が出たら何科を受診すればいい?

血便が出た場合には、消化器内科、胃腸科、肛門科などへの受診をおすすめします。

特に、「痔なのか分からない」「大腸がんが心配」「大腸全体を一度確認しておきたい」という場合には、大腸カメラを行っている消化器内科へ相談すると、その後の検査までスムーズです。

大阪市平野区で血便の相談先や大腸カメラを受けられる医療機関をお探しの方は、東森医院でもご相談いただけます。

大量の血便・血が止まらない場合は早めの受診を

血便のなかには、すぐに対応が必要なケースもあります。

大量の血が出ている、血便を何度も繰り返す、血の塊が出る、めまいやふらつきがある、冷や汗が出る、動悸や息苦しさがある、強い腹痛を伴う、といった場合には注意が必要です。

大腸憩室出血などでは、突然大量に出血することもあります。

このような場合には、「明日まで様子を見よう」とせず、早めに医療機関へ相談してください。

症状が強い場合や全身状態が悪い場合には、救急医療機関への受診が必要となることもあります。

東森医院では血便の緊急大腸カメラにも対応しています

大阪市平野区の東森医院では、通常の予約大腸カメラだけでなく、患者さんの症状や出血の程度を診察したうえで、必要と判断した場合には緊急での大腸カメラにも対応しています。

「突然、便器が真っ赤になった」「血便が何度も続いている」「今日診てもらった方がよいのか分からない」といった場合にも、まずはご相談ください。

もちろん、血便のすべてに緊急大腸カメラが必要なわけではありません。

診察や必要に応じた採血などを行い、今すぐ大腸カメラが必要なのか、予定を組んで検査すればよいのか、あるいは入院での検査・治療が必要なのかを患者さんの状態に応じて判断します。

入院治療が必要な場合は連携医療機関へご紹介します

大量出血などにより、入院での経過観察が必要と考えられる場合、輸血や緊急での止血処置が必要になる可能性がある場合、より高度な検査や治療が必要と判断した場合には、クリニックだけで治療を完結させることにこだわらず、連携する医療機関へ速やかにご紹介します。

東森医院では、大学病院や地域の基幹病院などと連携し、必要な医療へ速やかにつなげることを大切にしています。

また、紹介先は当院の連携医療機関だけに限定されません。

かかりつけの病院がある方や、「以前治療を受けた病院を希望したい」「自宅から通いやすい病院がよい」など、ご希望の医療機関がある場合には、患者さんのご希望を伺ったうえで紹介させていただきます。

東森医院では、**「まず診る」「必要なら速やかに検査する」「入院や高度な治療が必要なら、適切な医療機関へつなぐ」**という流れを大切にしています。

東森医院の大腸カメラの特徴

東森医院では、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医である院長が大腸カメラを担当しています。

ご希望や患者さんの状態に応じて鎮静剤を使用し、眠ったような状態で大腸カメラを受けていただくことができます。

「以前の大腸カメラが痛かった」「怖くて検査を受けられなかった」という方にも、できる限り苦痛や不安に配慮した検査を心がけています。

また、検査中に切除可能な大腸ポリープが見つかった場合には、日帰り大腸ポリープ切除にも対応しています。

大腸ポリープの一部は、時間をかけて大腸がんへ進展する可能性があります。

そのため大腸カメラには、大腸がんを早期発見するだけでなく、前がん病変である大腸ポリープを適切に切除することで、大腸がんの予防につなげる役割もあります。

「痔だろう」と血便を放置しないことが大切です

血便が出たときに最も大切なのは、「自分は痔があるから、今回も痔だろう」と決めつけないことです。

もちろん、血便の原因が痔であることは少なくありません。

しかし、痔がある方に大腸がんができないわけではありません。

また、血の色や量、痛みの有無だけで大腸がんを完全に否定することもできません。

大阪市平野区で、トイレットペーパーに血がつく、鮮血が出る、痛くない血便がある、血便を繰り返している、痔なのか大腸がんなのか心配、大腸カメラを受けるべきか迷っている、といった症状やお悩みがある方は、東森医院までご相談ください。

通常の大腸カメラから、必要に応じた緊急大腸カメラ、日帰り大腸ポリープ切除、さらに入院治療が必要な場合の基幹病院などへの紹介まで、一人ひとりの状態に応じて対応いたします。

血便は「怖いから見なかったことにする」のではなく、原因を一度きちんと確認することが安心につながります。

参考文献

国立がん研究センター がん情報サービス.大腸がん(結腸がん・直腸がん)について.
https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/about.html

国立がん研究センター がん情報サービス.大腸がん検診について.
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/colon.html

National Cancer Center Hospital.大腸がんの症状・診断について.
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/colorectal_surgery/

American College of Gastroenterology.Lower Gastrointestinal Bleeding.
https://gi.org/topics/lower-gi-bleeding/

Demb J, et al. Red-flag signs and symptoms for earlier diagnosis of early-onset colorectal cancer: a systematic review and meta-analysis. JAMA Network Open. 2024.

Sengupta N, et al. Management of Patients With Acute Lower Gastrointestinal Bleeding: An Updated ACG Guideline. Am J Gastroenterol. 2023;118:208-231.

記事監修

監修者プロフィール

院長 東森 啓(ひがしもり あきら)

資格・所属学会

医学博士
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本消化管学会 専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医

略歴・主な職歴

2008年 山口大学医学部 卒業
2016年 大阪市立大学大学院 医学研究科 博士課程修了

大阪公立大学 医学部 病院講師
香港中文大学 Prince of Wales Hospital 客員研究員
なにわ生野病院 副部長

ガイドライン作成・システマティックレビュー

H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024年改訂版 システマティックレビュー担当
薬剤性消化管障害ガイドライン 作成委員
消化性潰瘍診療ガイドライン システマティックレビュー担当

この度、東森医院の4代目として、大阪市平野区にて診療を行っております。大学病院・地域中核病院・海外の医療現場で培った幅広い内科・消化器診療、内視鏡診療、研究の経験を活かし、地域の皆さまに信頼していただける医療を提供してまいります。

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