「味付き氷麻酔」について|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

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「味付き氷麻酔」について

「味付き氷麻酔」について|大阪市平野駅の胃カメラ検査・大腸カメラ検査|東森医院

2026年5月19日

「味付き氷麻酔」について

胃カメラ検査に対して、「オエッとなるのが苦手」「のどの麻酔が苦い」「以前の胃カメラがつらかった」
という不安をお持ちの方は少なくありません。
胃カメラのつらさには、内視鏡がのどを通る時の反射だけでなく、検査前に行う咽頭麻酔、つまり「のどの麻酔」の味やにおいも関係しています。咽頭麻酔で使用するキシロカインビスカスには独特の苦味があり、これを不快に感じる方もおられます。
そこで当院では、胃カメラを少しでも楽に受けていただくため、キシロカインビスカスを凍らせた「氷麻酔」を使用しています。さらに、薬剤特有の苦味を和らげるため、コーヒー味とカルピス味の2種類をご用意しています。

氷麻酔とは?


氷麻酔とは、のどの表面麻酔薬を凍らせ、口の中でゆっくり溶かしながら、のどに麻酔を行う方法です。
従来の方法では、麻酔薬を数分間のどにためておく必要があり、苦味や唾液が増えることによる不快感が問題となることがありました。氷麻酔では、氷が溶けた分を少しずつ飲み込みながら、のど全体に麻酔を行います。
冷たさによって口やのどの感覚がやわらぎ、薬剤の苦味や不快感を感じにくくなることも期待できます。

味付き氷麻酔の効果
香り付き氷麻酔については、国内でも報告があります。
2018年の報告では、上部消化管内視鏡検査を受けた500名を対象に、キシロカインビスカスに甘味と香りを加えて凍らせた「香り付き氷麻酔」を使用し、検査後にアンケート調査が行われました。
その結果、90%の方が「気が紛れた」「リラックスした」と回答し、70%の方が「苦味が和らいだ」、さらに99%の方が次回も香り付き氷麻酔を希望したと報告されています。
この研究では、香りや甘味の効果に加えて、患者さん自身がメニューから味を選ぶことも、検査前の緊張を和らげる可能性があると考察されています。つまり味付き氷麻酔は、単なる「味の工夫」ではなく、検査前の不安や不快感を少しでも減らすための工夫といえます。
また、2024年の報告でも、咽頭氷麻酔により、麻酔剤を含んでいる間の不快感や「まずさ」が減少し、「飲みやすかった」と感じる方が増えたことが報告されています。

当院ではコーヒー味とカルピス味をご用意しています



当院では、患者さんが少しでも楽に胃カメラを受けられるよう、コーヒー味カルピス味の氷麻酔をご用意しています。
コーヒー味は、もともと少し苦味のある風味のため、キシロカインビスカス本来の苦味を目立ちにくくする可能性があります。実際に、香り付き氷麻酔の報告でも、コーヒーは複数の香りの中で最も選ばれ、評価も高かったとされています。
カルピス味は、なじみのある甘酸っぱい風味で、薬剤特有の味やにおいを和らげることが期待できます。カルピス味そのものを検証した医学論文は確認できませんが、甘味や香りを加えることで咽頭麻酔の受け入れやすさが改善するという報告をもとに、当院で取り入れている工夫です。
なお、コーヒー味については、色調が内視鏡観察に影響しないよう、濃度や使用方法に十分配慮して運用しています。

胃カメラを「受けやすい検査」に



胃カメラは、胃がん、食道がん、胃潰瘍、逆流性食道炎、ピロリ菌感染に伴う胃炎などを早期に見つけるために大切な検査です。
しかし、「つらそう」「以前苦しかった」という印象から、検査をためらってしまう方もおられます。
当院では、鎮静剤を使用した眠ったままの胃カメラに加えて、検査前の咽頭麻酔にも工夫を行い、患者さんの不安や不快感を少しでも減らせるよう努めています。
「胃カメラが苦手」
「のどの麻酔がつらかった」
「できるだけ楽に検査を受けたい」
という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献



草間一美,佐藤香織,猪又美由紀,渡辺秀子,五十嵐美和.上部消化管内視鏡検査時の咽頭氷麻酔による不快軽減の検討.厚生連医誌.2024;33(1):1-4.
野崎準子,上田重子,伊藤泰子,鈴木誠子.上部消化管内視鏡検査における咽頭麻酔の工夫─香りつき氷麻酔のメニュー化を試みて─.総合健診.2018;45(3):461-465.DOI: 10.7143/jhep.45.461.
備前朗子.上部消化管内視鏡検査の前処置としての咽頭麻酔法の検討─凍結麻酔剤を用いて─.市立秋病医誌.2003;13:33-35.
小林真理,小山裕美子,深澤順子.上部消化管内視鏡前処置の咽頭麻酔について─氷結麻酔の試み─.人間ドック.2009;24(2):285.
山本衣里子,永田和子,坂田泰志.上部消化管内視鏡検査で使用する咽頭麻酔剤の検討「年齢」「嗜好」「食感」による分析.日消内視鏡技会報.2015;54:64-66.
新西美奈子,伊藤治,平井桂子,他.上部消化管内視鏡検査における咽頭麻酔の工夫.日消内視鏡技会報.2015;54:69-71.
記事監修

記事監修

監修者プロフィール

院長 東森 啓(ひがしもり あきら)

資格・所属学会

医学博士
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本消化管学会 専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医

略歴・主な職歴

2008年 山口大学医学部 卒業
2016年 大阪市立大学大学院 医学研究科 博士課程修了
大阪公立大学 医学部 病院講師
香港中文大学 Prince of Wales Hospital 客員研究員
なにわ生野病院 副部長

ガイドライン作成・システマティックレビュー

H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024年改訂版 システマティックレビュー担当
薬剤性消化管障害ガイドライン 作成委員
消化性潰瘍診療ガイドライン システマティックレビュー担当

この度、東森医院の4代目として、大阪市平野区にて診療を行っております。大学病院・地域中核病院・海外の医療現場で培った幅広い内科・消化器診療、内視鏡診療、研究の経験を活かし、地域の皆さまに信頼していただける医療を提供してまいります。

当院では、最新の内視鏡システムと鎮静を用いた「苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ」に力を入れております。また、日帰り大腸ポリープ切除術にも対応し、検査から治療まで一貫した内視鏡診療を提供しています。生活習慣病や一般内科診療にも対応し、病気の早期発見と予防医療を通じて、地域の皆さまの健康を支える“かかりつけ医”を目指してまいります。

東森医院|胃・大腸内視鏡検査・消化器内科・内科

当院は、大阪市平野区にある内科・消化器内科のクリニックです。JR大和路線「平野駅」南口、大阪メトロ谷町線「平野駅」2番出口から徒歩圏内にあり、地域の皆さまに通院いただきやすい環境を整えております。

また、平野区を中心に、生野区、東住吉区、八尾市方面など、周辺地域からもご来院いただきやすい場所に位置しています。お車・自転車・公共交通機関をご利用いただき、無理なく通院できる環境を整えております。遠方からお越しいただく患者さまにもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトでも詳しく掲載しています。

胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡検査をご希望の方、日帰り大腸ポリープ切除をご希望の方、生活習慣病でお困りの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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