食道がんとは、口・喉と胃をつなぐ長さ約25cmの管状臓器である「食道」の内側の粘膜から発生する悪性腫瘍です。日本では、食道の粘膜を構成する扁平上皮から生じる扁平上皮がんが大半を占めています。一方、欧米では逆流性食道炎やバレット食道を背景に発生する腺がんが多いことが知られています。
食道は、心臓・大動脈・肺・気管などの重要な臓器に囲まれているうえ、血管やリンパ管が豊富に分布しています。また、他の消化管臓器と異なり、臓器の外側を覆う「漿膜(しょうまく)」を持たないという特徴があります。このため、食道がんは比較的早期から周囲臓器への浸潤やリンパ節転移を起こしやすいとされています。
初期には自覚症状が乏しいことも多く、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。そのため、症状が出る前の段階で発見すること、すなわち早期発見・早期治療が極めて重要ながんといえます。
食道がん

