2026年7月03日

〜内視鏡技師の「検査前準備」編〜
内視鏡検査というと、医師がカメラを操作している場面を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、安全でスムーズな検査を行うためには、患者さまが検査室に入られる前の準備がとても重要です。
東森医院には、某大学病院で10年以上の内視鏡診療の経験があり、消化器内視鏡技師の資格を持つ看護師が常勤しています。医師やほかの看護師と連携しながら、検査前の準備や機器の点検を行っています。
患者さまの情報を事前に確認します
まずカルテを確認し、既往歴やアレルギー、服用中のお薬、鎮静剤を使用するかどうか、胃カメラ・大腸カメラ・ポリープ切除など、予定されている検査内容を把握します。
患者さまの状態や検査内容によって、必要な薬剤や器具、注意すべきポイントが異なるためです。

内視鏡機器を一つひとつ準備します
内視鏡は、カメラだけで検査ができるわけではありません。
映像を映すモニター、空気や水を送る装置、液体を吸引する装置、組織を採取する器具など、多くの機器や物品を組み合わせて使用します。
内視鏡技師は、いわば検査機器の状態を確認する「整備士」のような役割も担っています。
内視鏡を保管庫から取り出し、送気・送水や吸引のためのボタンを取り付け、それぞれの装置を正しく接続します。

検査前に必ず作動確認を行います
機器を接続した後は、実際に作動させて点検します。
モニターに画像が正しく映るか、内視鏡の先端から空気や水が出るか、十分に吸引できるかなどを一つひとつ確認します。
飛行機が離陸前に安全確認を行うように、内視鏡検査でも事前の点検が欠かせません。不具合や接続ミスを早期に発見し、検査中のトラブルを防ぎます。
必要な器具や物品も準備します
腸内を洗浄するための水、ガーゼやゼリー、病変を見やすくする色素、組織を採取する鉗子など、検査中に必要となる物品も準備します。
検査中に病変が見つかり、追加の観察や処置が必要になることもあります。そのような場合にも、医師が検査に集中し、必要な器具をすぐに使用できるよう備えておくことが大切です。

安全な検査は、検査が始まる前から
内視鏡技師の仕事は、単に機械を並べることではありません。
患者さまの情報を確認し、機器を点検し、検査中に起こり得る状況を予測して、必要なものを整えるところまで含まれます。
東森医院では、患者さまに安心して内視鏡検査を受けていただけるよう、医師・看護師・内視鏡技師が連携し、検査が始まる前から丁寧な確認と準備を行っています。
記事監修
監修者プロフィール
院長 東森 啓(ひがしもり あきら)
資格・所属学会
医学博士
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本消化管学会 専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医
略歴・主な職歴
2008年 山口大学医学部 卒業
2016年 大阪市立大学大学院 医学研究科 博士課程修了
大阪公立大学 医学部 病院講師
香港中文大学 Prince of Wales Hospital 客員研究員
なにわ生野病院 副部長
ガイドライン作成・システマティックレビュー
H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024年改訂版 システマティックレビュー担当
薬剤性消化管障害ガイドライン 作成委員
消化性潰瘍診療ガイドライン システマティックレビュー担当
この度、東森医院の4代目として、大阪市平野区にて診療を行っております。大学病院・地域中核病院・海外の医療現場で培った幅広い内科・消化器診療、内視鏡診療、研究の経験を活かし、地域の皆さまに信頼していただける医療を提供してまいります。
当院では、最新の内視鏡システムと鎮静を用いた「苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ」に力を入れております。また、日帰り大腸ポリープ切除術にも対応し、検査から治療まで一貫した内視鏡診療を提供しています。生活習慣病や一般内科診療にも対応し、病気の早期発見と予防医療を通じて、地域の皆さまの健康を支える“かかりつけ医”を目指してまいります。