2026年10月02日

胃カメラや大腸カメラを受けようと思って検索すると、多くの内視鏡クリニックや消化器内科が見つかります。
「できるだけ苦しくないところがいい」
「鎮静剤を使ってほしい」
「土日に受けたい」
「大腸ポリープがあれば、その場で取ってほしい」
など、医院選びで重視するポイントは人それぞれです。
しかし、内視鏡検査を受ける医院を選ぶ際には、単に「鎮静剤が使える」「新しい内視鏡がある」といったことだけでなく、検査前の下剤、検査中の安全管理、ポリープが見つかった場合の治療、帰宅後の対応、さらにその後の消化器診療まで含めて考えることが大切です。
大阪市平野区の東森医院で日々内視鏡診療を行っている立場から、胃カメラ・大腸カメラを受ける医院を選ぶ際に確認していただきたいポイントをご紹介します。
1.内視鏡に精通した医師・スタッフがいるか
まず大切なのは、内視鏡診療を専門的に行っている医師が検査を担当しているかどうかです。
胃カメラでは食道・胃・十二指腸、大腸カメラでは大腸の粘膜を細かく観察します。小さな病変を見つけるだけでなく、「そのまま経過をみてよいのか」「組織検査が必要なのか」「その場で治療できるのか」「専門施設へ紹介すべきなのか」といった判断も必要になります。
そして、内視鏡診療は医師だけで行うものではありません。
検査前の問診、点滴、鎮静剤使用中の観察、検査中の介助、検査後の体調確認、大腸ポリープ切除に使用する器具の準備など、内視鏡に慣れた看護師やスタッフがいることも重要なポイントです。
ホームページを見る際には、医師の経歴だけでなく、医院全体として内視鏡診療にどの程度取り組んでいるかも確認してみるとよいでしょう。
東森医院では、日本消化器内視鏡学会の指導医・専門医である院長が、すべての内視鏡検査を担当しています。また、大学病院で10年以上にわたり内視鏡業務に従事し、消化器内視鏡技師の資格を有する看護師が常勤しており、医師と連携しながら内視鏡診療にあたっています。
2.「鎮静剤あり」だけでなく、鎮静方法や安全管理も確認する
最近では、鎮静剤を使用して胃カメラ・大腸カメラを行うクリニックが増えています。
ただし、ひとことで「鎮静剤を使用」といっても、その内容は同じではありません。
鎮静剤の効き方にはかなり個人差があります。少量でよく眠れる方もいれば、一般的な量では十分に効きにくい方もいます。また、年齢、体格、持病、普段服用している薬、過去の鎮静経験などによっても適した方法は変わります。
現在は従来から使用されている鎮静薬に加え、レミマゾラム(商品名:アネレム)など新しい選択肢も登場しています。アネレムは2025年6月に「消化器内視鏡診療時の鎮静」の適応が承認されています。
一方、鎮静を深くすればよいわけではありません。鎮静剤によって呼吸や血圧に影響が出ることがあるため、酸素飽和度、血圧、脈拍などを確認できるモニター設備と、異変に対応できる医師・スタッフの体制が重要です。
東森医院では、複数の鎮静薬・鎮痛薬を準備し、患者さんの年齢や全身状態、これまでの鎮静剤の効き方などを確認しながら、できるだけ一人ひとりに合わせて使用するようにしています。
「鎮静剤を使えるか」だけではなく、自分に合った鎮静方法を相談できるかという視点で選ぶことをおすすめします。
3.大腸カメラの下剤は「自宅」と「院内」のどちらで飲めるか
大腸カメラでは、検査そのものと同じくらい大切なのが「前処置」です。
大腸の中に便が残っていると、小さなポリープなどを十分に観察できないことがあります。そのため、検査前に下剤を服用して腸内をきれいにします。
ここで確認しておきたいのが、下剤を自宅で飲むのか、医院で飲むのかです。
自宅から近いクリニックで、過去にも問題なく下剤を飲めている方であれば、慣れた自宅でリラックスしながら服用する方法が向いていることがあります。
一方、
「初めてなので飲み方が不安」
「以前、下剤で気分が悪くなった」
「便がきれいになっているか判断できない」
「自宅から医院まで距離がある」
という方は、院内で服用できる医院のほうが安心できる場合があります。
大腸カメラの下剤を飲み始めると何度も便意を催すため、自宅から遠い医療機関では、移動中のトイレが心配になる方もいます。
ただし、「院内で下剤が飲めます」と書いてあっても、環境は医院によって異なります。
専用スペースがあるのか、何人まで対応できるのか、個室・半個室なのか、トイレまで行きやすいのか、体調が悪くなった際にスタッフへ相談できるのかなども確認するとよいでしょう。
また、下剤の効き方も人によって異なります。
東森医院では、患者さんの年齢、便秘の程度、過去の大腸カメラでの前処置状況などを確認し、下剤の種類や量、前日の食事などを調整しています。自宅での下剤服用だけでなく、院内での服用にも対応しています。
4.「日帰り大腸ポリープ切除」がどこまで可能なのか
大腸カメラでポリープが見つかった場合、その場で日帰り切除が可能な医院もあります。
ここでも、「日帰り大腸ポリープ切除に対応」という表示だけでは、実際に対応できる範囲までは分かりません。
大腸ポリープの切除方法には、高周波電流を流さずに切除するコールドスネアポリペクトミー(CSP)のほか、高周波装置を使用するポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)などがあります。
小さなポリープではCSPが適していることが多い一方、サイズが大きい病変、茎のあるポリープ、形が特殊な病変、がんの可能性を考える病変などでは、高周波装置を用いた切除が必要になってきます。
つまり大切なのは、
「ポリープを取れるか」ではなく、「そのポリープに適した治療方法を選択できるか」
ということです。
東森医院では、高周波装置を使用した内視鏡治療にも対応し、ポリープの大きさや形に応じて使用できるよう複数のサイズ・種類のスネアなどを準備しています。
もちろん、大きな病変や深いがんが疑われる病変など、入院治療やESD、外科手術が望ましいと判断した場合には、無理に日帰りで切除せず、適切な高次医療機関へご紹介します。
「何でも取る」のではなく、どこまで日帰りで治療し、どこから専門施設へつなぐかを適切に判断することも、内視鏡診療の大切な役割です。
5.当日や土日に胃カメラ・大腸カメラを受けられるか
内視鏡検査は、必要だと分かっていても仕事や家庭の事情で後回しになりがちです。
そのため、医院選びでは、
「土曜日に受けられるか」
「日曜日にも内視鏡検査を行っているか」
「急な症状の場合、当日の胃カメラに対応しているか」
といった検査の受けやすさも重要です。
特に、強い胃痛、黒い便、血便、食べ物がつかえるなどの症状では、症状や全身状態によって早めの検査が望ましいことがあります。
東森医院では、予約状況や患者さんの状態を確認したうえで当日の胃カメラ・大腸カメラにも対応しています。また、土曜日に加えて診療日の一部日曜日にも内視鏡検査を行っています。
「必要な検査を、必要なタイミングで受けやすいか」も医院選びの一つのポイントです。
6.ポリープ切除後、夜間に何かあったとき相談できるか
日帰り大腸ポリープ切除で、もう一つ確認しておきたいのが帰宅後のフォロー体制です。
大腸ポリープ切除後は、多くの場合そのまま問題なく経過しますが、まれに帰宅後や数日後に出血、腹痛などが起こることがあります。
そのため、
「夜に出血したらどこへ連絡するのか」
「休日の場合はどうすればよいのか」
まで確認しておくと安心です。
東森医院では、ポリープ切除を受けた患者さんには夜間でも連絡可能な連絡先をお伝えし、24時間連絡を受けられる体制をとっています。
検査後に出血や強い腹痛などが生じた場合には、状況を確認し、受診が必要なのか、救急医療機関での対応が必要なのかなどをご案内します。
日帰り治療だからこそ、医院を出た後のサポートまで含めて確認することが大切です。
7.「内視鏡で異常なし」で終わらず、その後も診てもらえるか
最後に、意外と見落とされやすいのが、検査後の消化器診療まで行っているかという点です。
胃カメラで大きな異常がなくても、胃もたれ、食後の膨満感、みぞおちの痛みなどが続く機能性ディスペプシア(FD)などがあります。
大腸カメラで大きな異常がなくても、腹痛、下痢、便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)など、治療が必要となることがあります。
一方、内視鏡によって胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、炎症性腸疾患、感染性腸炎などが見つかり、その後も継続的な治療や投薬が必要になることもあります。
内視鏡を専門に行う施設の中には、検査後の投薬や継続治療について、かかりつけ医などでの診療を案内する形をとっているところもあります。
どちらが良い・悪いということではありませんが、腹部症状を含めて継続して相談したい方は、
「検査を受ける場所」だけではなく、「検査後も消化器疾患を診てもらえる場所」なのか
を確認しておくことをおすすめします。
東森医院では、胃カメラ・大腸カメラだけでなく、検査後に見つかった消化器疾患や、内視鏡では原因がはっきりしない腹部症状についても、消化器内科として継続して診療を行っています。
まとめ|胃カメラ・大腸カメラは「検査前から検査後まで」で医院を選びましょう
内視鏡検査の医院を選ぶ際には、単に「鎮静剤がある」「新しい機械がある」というだけでなく、
といった点も確認してみてください。
大阪市平野区の東森医院では、胃カメラ・大腸カメラ、鎮静を使用した内視鏡検査、院内での大腸カメラ前処置、当日の内視鏡検査、土日の内視鏡検査、日帰り大腸ポリープ切除術に対応しています。
また、検査をして終わりではなく、ポリープ切除後の24時間の連絡体制や、その後の消化器疾患の治療まで含め、地域の皆さまが継続して相談できる内視鏡診療を心がけています。
胃カメラ・大腸カメラをどこで受けるか迷っている方は、ぜひ「検査の方法」だけでなく、検査前から検査後までどのような診療を受けられるのかという視点から医院を選んでみてください。
監修
院長 東森 啓(ひがしもり あきら)
医学博士
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本消化管学会 専門医
日本医師会認定産業医
難病指定医
ひらの色。
ひとにやさしく。
らくに受けられる。
のぞむ明日を、もっと近くに。
東森医院では、内視鏡検査への不安や負担をできるだけ少なくし、必要な方が必要なときに検査を受けやすい環境づくりを大切にしています。
検査を行うことだけを目的とせず、検査前の準備から、検査中の安全管理、検査後のフォロー、その後の消化器診療まで。
一人ひとりに寄り添った内視鏡診療を通して、地域の皆さまの健康を支えてまいります。